これやこの

ミーハー

『SHINING REVUE』感想

 

本当に申し訳ないのですが、『JOKER TRAP』の他は観れていません。また、全く舞台を観ない人生を送ってきましたので、役者さんについても存じ上げない方ばかりというにんげんが、ひとつの席を埋めてしまっても良いのだろうか、と思いつつも、一般販売に丸印がついていたのでチケットを買いまして行ってきましたの感想です。2階席より、レポではなく感想の殴り書きになります。

 

日本青年館

  舞台を観に行く経験をほとんどしてこなかったので、劇場の良し悪しも比較が出来ず分からないのですが、個人的には快適に過ごせました。 2階席は全体がかなり前に乗り出しているので、想像していたより舞台は近く見えましたし、段差もかなりある上に座席自体高いので、前の人が前かがみになってもしっかりと舞台は見えました。座席と座席のあいだも広めだと思います。ふつうに座り心地は良く、腰も痛くなりませんでした。とてもすてきでした。

 

トークコーナー

 あいうえお作文で舞踏会へ誘う。ほかの人は点数をつける。点数の低いひとが罰ゲーム。というのがざっくりの内容です。

 役者さんへのものすごい信頼または期待をひしひしと感じました。

 あいうえお作文は、まず客席まで行って用紙を取ってくるのですが、そこでまず時間をとられるうえに、司会の方がいちいちくじをひいて誰の番かを発表するので、そこでまたみなさまがリアクションを取るために時間がとられますし、封を開いて文字を発表して作文からのリアクションからの点数付けからのリアクション、と、全てにおいて時間がかかります。サクサク勧められるようなゲーム、例えば早押しクイズのようなものでは無いわけで、それを×8人となると、当然、だるだるになってしまう恐れがあります。そのため、このように時間がとられてしまうものは、グループにわけてその代表者に競わせる形にし、かわりにいくつかのゲームの数をこなしていくことで全員にまわしていくのが一般的なのではないかなと思います。

 けれども、『SHINING REVUE』では、8人全員がやりきったわけです。それはもうまるでアメトーーークの立ちトークのような、あれを観る度に感動してしまうんですけれども、それくらい、彼らは観客を絶対に楽しませられる満足させられるのだという信頼また期待を感じました。

 すこし具体的に名前をあげてしまえば(お名前と役名は一致のレベルです)TOKIを演じられた松村さんの番から、マイナスシステムが導入されたのをはじめとして、他の共演者の方のTwitterなどをみてなんとなく想像していた『JOKER TRAP』の出演者の方々の立ち位置とは異なる関係性がみえて、面白いと思いました。RAN役の小波津さんは場をしっかりとまとめる先輩なのだと思っていましたし、役柄もあり演技という面からは小波津さんと松村さんが引っ張っていっているのかと思っていたので、トークの場面で菊池さんと高本さんが積極的に盛り上げ、引っ張りあげていく姿に対し、松村さんが笑いすぎて死にそうになっていたり、ぴょんぴょんはねていたり、長い足をなげだしてしょんぼりしていたり、小波津さんが外さないけれどもがっついてはいかないところなどをみることができて、面白いなあと思いました。んぽうについては一生忘れません。

 シーノ役の田川さんはものすごく独特な方で、キャラが立っていて素晴らしかったの一言に尽きるんですけれども、もう大好きになりました。翔ノ助役の植田さんはほかのキャストさんから先輩先輩と持ち上げられていたのですが、まさしく先輩として落とすところはしっかりと落としてまとめていた姿が印象的で、植田さんが話し出すと安心しました。

 罰ゲームについて。あのような罰ゲームは個人的にはあまり好きではないのですが、さすがだな、すごいな…と素直に思いました。相手を選んで指定されたシチュエーションで告白するというゲームだったのですが、そのゲームではアドリブ力というか対応力などが求められ露見してしまうと同時に、役者さんなので演技力の差が明らかになるわけです。(といいつつ、演技のことが全くわからず、ひたすらにすごい…としか思えない人間なのですが、きっとわかる人にはわかるのだろうなという意味で)

小澤さん→松村さん、田川さん→植田さん、小波津さん→高本さん、の順でした。

はじめは女性相手への告白という設定でしたので、松村さんは女性らしく振舞っていました。それは確か手を胸の前で軽く握るような…ぐらいのそれだったのですが、宝塚の方なのかなと思わさせられるほどの女性の麗しさが溢れかえっていて、そして横顔が美しすぎて、世界レベルの芸術品でした。そんな女性を演じる松村さんに対して、小澤さんはふつうに松村さん(男性)に対しての告白をしたので、じゃあもうそれで、というような流れに、の一言、に、少し引っかかったのですがそれは置いておいて、小澤さんは完璧だなと思いました。

次の田川さんと植田さんですが、ここでようやく、もしかして先代を意識して相手を指名しているのかな、と気づいたので、那月と翔くんの姿を探してしまいましたことを懺悔いたします。ただ、それまでのふわふわと宇宙まで飛んでいくような田川さん、軽く腰をかがめた上で片足を組むという筋肉頑張りますな姿勢をとりながら抑えつつも出てしまうような笑みを口元にうかべる植田さん、の、身長差…とか、植ちゃん、とスイッチを入れた声ではじめた田川さんへの答えがあ、それでいくのね、のような地声であることとか、が、なんだかもう、ショウクン…ナツキ…というきもちになってしまいました。植田さんの返しがものすごく上手だなあと思いまして、ただ受け止めるのでなく、返してさらに進めていく、その先の道を示す、そしてそれを受けてごくごく自然に大胆にそれを超えて踏み込んでいく田川さん、おふたり、ほんとうにほんとうに素敵でした。

最後に、高本さん。銭湯というシチュエーションをうけて、ずっと頭を洗っているのをみて、どうかなんとか頑張ってください、と応援したいきもちになりました。小波津さんがじっと見てためるのを、沈黙を恐れずきちんとみせられる方ですごいなあと思っていたのですが、やはりその間も高本さんがずっと頭を洗っているので、はやくお声を…どうか…! とはらはらしました。面白かったです。

 

◎レビューショー

*マスカレイドミラージュ

映像のみときいて残念に思っていたのですが、その映像がものすごくて、満足どころじゃなく過剰摂取で死んでしまうのではないかと思うくらい感動しました。

私は特に、MVに心奪われたのですが、あのMVはなにかの特典などになっているのでしょうか。なんとしてもあと100億回はみなければと思います。いちいち停止してひとつひとつ見尽くさなければ気が済みません。それぐらいに細かく、丁寧に作り込まれていることを感じました。白状すれば、マスミラ…というかレイジーの二次創作を以前、漁りに漁っていたので、ほんとうにほんとうにほんとうに、ほんとうに、先代、そして今回2代目の方が新しく魅せてくださったレイジー、やばすぎる好きすぎる…という気持ちで涙しました。記憶がぽんぽん飛んでいるので具体的ではないのですが、MVのなかのどこかのレイジーの瞳! 表情! がたまらなく、例えるなら、目の前にいるのにそんな自分をみていない、もっと遠く、どこか遠くをながめているような…その奥底に何があるのか分からず、瞳に哀しさを探そうとするけれども何も映らない…いってみれば虚しい瞳、真空、そして深い深いチョコレート色の瞳…乾杯🥂🥂

沈黙、は、中身があるので、適切かどうか分かりませんが物を言わないあの! あの何も無い瞳! それはずっとずっと夢見ていたレイジーの瞳でした。

 

*天下無敵の忍び道

お恥ずかしながら、キャパを超えてしまったので、その中で覚えているのは、おかあさんといっしょだ…と思ったこと、そしてスクリーンに映った3人の笑顔をみて、世界平和について思いを馳せたことだけという有様です。

 

*JOKER TRAP

舞台を観ない人間なので、このような素敵な役者さん達を拝めることはもう無いだろう、偏ることなく全て見尽くさなければと思っていたのですが、TOKIばかりおいかけてしまいました。

『JOKER TRAP』東京公演を2階3階からすこし観たのみですが、それでも明らかにそのときと違っていて、舞台を観た時はTOKIを観ようという意志を持っていたのですが、今回は抗えないというか、どうしてもずっとずっとおいかけてしまいました。もちろんそれは松村さん演じるTOKIの魅力を知ってしまったからという私自身の変化もありますが、それよりも、松村さんの変化がものすごかったことが理由としては強いんじゃないかなと思います。

ダンスについて、全く分からないのですが、振りが大きく変わったということはきっと無かったはずです。もちろんやたらマントの裾をつかんでひらひらしたり体に巻き付けたりしていたことや、マッチョッチョのポーズの振りをはじめとした謎の振りは気になりました。ですが、そのような振りの変化ではなく、率直に言ってしまうと、色気が、信じられないくらいやばくなっていました。

特に記憶に残っているのは、ほかの方が歌っている時、階段に腰掛けてリズムに合わせて体をゆらす姿です。言葉を知らなすぎてすこしもそれを表せられないのですが、その姿は信じられないくらいにかっこよくて、かっこよすぎて、それはもう禁止事項なのではないかと思いました。なぜなら、スポットライトは別の方に当たっているからです。完全な他人の見せ場を、光の当たらない場所で目が離せないくらいかっこいい姿で視線をさらってしまうなんて、と思ったからです。もし何かの拍子に、ふいにそちらを見てしまったらもうおしまいになるからです。けれども、そのように他人の見せ場であったとしても自分をみている人がいることを知っていて、そして常に魅せることを忘れない姿が、心の底からかっこいいと思いました。

ステージに立つ全員が気を抜くなんてことはしないことは分かります。常に魅せる努力を惜しまないことも分かります。それは普通ではないことも分かります。けれど、お金を払って観に行く観客がいるとなると、それは至極当然のことになります。なので、それをいかに自分のうちのみにとどめることをせず、客席まで、それも前列だけでなく、後列まで届けられるかというのかが問題で、そしてそれは、とっても難しいことだろうなと思うのです。気持ちだけではどうしようもないことだなと思います。

TOKIを演じる松村さんは、そういう意味で常に美しく、たとえば、ダンスのフォーメーションを変える移動のひとつをとっても麗しく、完璧でした。常にパーフェクトなTOKIでありつづけてくださいました。松村さんの演じるTOKIが大好きです。そしてそのTOKIを作り上げてくださった全ての方々、そしてこの世界へ、感謝を捧げます。

欲を言えば、今回は歌いながら踊る…という信じられないほど難しいことをされていたので、次はぜひ、踊りのみにすべての力を注いでいただけるようなものをみれたら、とてもとても嬉しいです! すべてこめたダンスをもっともっとみてみたいです。

 

 

◎挨拶

挨拶って、難しいと強く思ったので少しだけ。

たぶん、最後の挨拶という場で、語ろう思えばいくらでも語れてしまうと思いますが、時間もあるし、後ろの方もいるし、何を言うか、どう言うか、ひどく悩ましいのがこの挨拶ときいたことがあります。Twitterやブログなど、きちんとした言葉を残す場も用意されている訳ですから、生の声で生の言葉で何を言うか。そしてこのような楽しいイベント、かつ、最後と名の打つイベントでは、何を言うのだろうと楽しみにしていました。

面白いことに覚えてきた台詞を棒読みするような挨拶をされる方もいらっしゃり、それはそれで印象的だったのですが、一番楽しみにしていた松村さんはこの場を借りて、と前置きして感謝の言葉を述べていました。それはもう信じられないくらいに人間の出来た方だと思いましたが、その内容(言葉選び)ではなく声の出し方や話し方に対して、あくまで個人的に、この方はTOKIを演じる際にみせてくれたように常に完全に「松村龍之介」という人間を魅せようとすることはしないのだなという感想をもちました。それは当たり前のことですが改めて、役と本人とが全く異なることを思い、不思議な気持ちになりました。

最も印象に残っているのは、セシル丸を演じた横井翔二郎さんです。横井さんについては、トークだったりライブではあまり注意してみてはいなかったのですが、最後の挨拶で、ニュアンスですが劇団シャイニングの作品を人生を変えた作品だと言ってくださり、その姿と名前とが強く記憶に刻まれました。その言葉の重みを〜と受け止めた植田さんの言葉もまた印象深く、さすが「先輩」と思いましたし、小澤さんはこの作品に携わる上でのプレッシャーについてすこしだけお話してくださいましたが、そのようなことも含めて、役者という役についてもう完璧にみせかたを知っているのだと勝手に感じたように(またはアイドル的なみせかたを自分のものとしているんだなあと思いました)挨拶は、見せ場のひとつなのだなあと改めて強く感じました。

 

 

◎シアターシャイニング

また新しく情報が解禁され、とても嬉しく思いました。今度は、できる限り観たいなと思います。

一ノ瀬トキヤのミーハーですが、作品としては『エヴリィBuddy!』が一番好きで、トキヤが出演している『ポラリス』についてははあまりのしんどさに1度しか観れていないのですが、この機会に必ずみなおそうと思いつつ、テーマソングばかり聴いています。

新しくどのような世界を舞台上でみせてくださるのか、楽しみにしています!

 

『劇団シャイニング』、全ての携わられた方に感謝です! 素敵な時間をありがとうございました!